国連安保理決議とガザ地区の紛争

国連の安全保障理事会は3月25日、パレスチナ自治区ガザ地区での「持続的な停戦につながる、全ての当事者によって尊重される(イスラム教の断食月である)ラマダン月の即時停戦」と「全ての人質の即時かつ無条件の開放」を求める安保理決議第2728号を採択しました。

昨年11月15日に安保理決議第2712号が採択され、11月24日から1週間の休戦と人質の一部開放が実現していることから、今回の決議によって、一歩進んだ停戦と人質解放を期待するところです。

ところで、3月14日に閉会した仙台市議会の令和6年第1回定例会の最終日に、議員提案で「パレスチナ自治区・ガザ地区における平和の早期実現に関する決議案」が上程されました。

しかし、私は決議案に反対しました。決議案は、①国連の動向に関し誤った認識によって作成されていること、②国連組織アンルワの改革についての認識が欠落していること、③我が国が果たすべき役割が述べられておらず、ただ単に「平和」を唱えているに過ぎず、到底賛同することはできません。

20分にわたり反対討論を行いました。仙台市議会のホームページの録画中継から見ることができます。如何に杜撰な決議案であるか、ご理解いただけると思います。

この決議案の背景として、極左暴力集団の流れを汲む団体の活動が関係しているとの情報が、後日寄せられました。その情報のとおりであるとすれば、仙台市議会がどこまで侵食されているのか、疑念が生じます。