仙台市の対策はアヤメ?

 私がお借りしている農園に、アヤメ(カキツバタではないと思います。)が咲きました。「いずれ、菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)」という言葉があります。似ていて区別がつきにくいが、どちらも優れているという意味です。

 さて、昨日、仙台市は、新型コロナウィルス感染症の緊急経済対策(第3弾)を発表し、議会に対しても、第2回定例会(6月9日開会予定)の提出予定議案の説明が行われました。

 事業の見直しを行い、コロナ禍対策のために一般財源を捻出すると聞いていましたが、今回示された金額は、議会が減額を申し入れた1億円を含めて、僅か15億円です。令和2年度一般会計予算の一般財源は、約3,236億円ですから、0.46パーセントの減額です。市長の本気度が疑われます。

 緊急事態が全面解除されましたが、これで以前のような日常が戻ると考えている人は、ほとんどいないと思います。新型コロナウィルス感染症が終息していないからです。

 経済対策は、もちろん必要であり、迅速かつ的確な施策が求められます。しかし、それ以前に必要なのは、感染拡大防止対策です。感染拡大防止対策の基本は、検査と隔離です。仙台市は、PCR検査について、国の基準を踏襲するだけで、積極的な運用を行っていません。

 仙台市の一連のコロナ禍対策は、優れているとは言えません。そのような意味では、アヤメでもカキツバタでもありません。感染の第2波がかなりの確率で来ると言われています。今は、時間的猶予を与えられたに過ぎません。検査を含めた医療体制の拡充を図る時です。