東日本大震災から12年―防災力のアップデートを―

荒浜小学校付近

 東日本大震災の発生から12年が経ちました。記憶の風化が懸念されており、被災の経験と震災から学んだ教訓を後世に伝えていかなければなりません。

 一方で、災害への備えを常にアップデートする必要があります。東日本大震災が発生する前は、行政の対策は、阪神淡路大震災のような直下型地震を想定したものが中心であり、私たちの備えも偏っていたのかもしれません。

 未曽有の災害を経験した被災地では、同じような災害を想定した対策に重点を置く傾向にあります。しかし、日本は災害列島とも言われ、いついかなる災害が発生するかわかりません。地震・津波災害だけでなく、風水害、火山災害、原子力災害など、あらゆる災害を想定した対策を行う必要があります。

 また、東日本大震災で特に問題が生じなかった(行政が思い込んでいる)分野について、対策が遅れていないでしょうか。仙台市では避難所のトイレが、まさしくそれです。仙台市は、「防災環境都市・仙台」などと標榜していますが、避難所のトイレ対策は遅れています。

 詳しくは別の機会に説明したいと思いますが、行政の意識をアップデートしなければなりません。東日本大震災の発災時に時計が2時46分を指して止まりました。しかし、備えに対する意識を止めてはいけません。それが、大震災を経験した私たちの務めだと思います。

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