議会で何度も取り上げてきたアエルビルの売却が決まりました。東証マザーズに上場している不動産投資会社が正式に譲渡申し込みをしてきたとのこと。
アエルの問題については、議会で何度も質問をし、売却を求めてきただけに、一報を聞いた時には、時代の潮流を再認識するとともに、当局の努力に感謝もしました。
従来の不動産投資の判断基準からすれば、粗利回り4.6%、還元利回り3.2%(平成18年度決算から私が推計したデータ)のアエルビルは、とても投資に値する物件とはいえません。
不動産証券化ビジネスが活発化し大都市圏では投資物件の取得競争が激化しており、ファンド資金は投資物件を求めて地方都市に向かってきていること、この潮流を踏まえて仙台市としてもアエルビルの売却を進めるべきであると、質問をしてきました。
それにしても、アエルビルが286億円で売れるとは、不動産ファンド恐るべしです。低金利政策と不動産証券化ビジネスがなせるワザです。局地的なミニバブルも発生しているようだ。
しかし、仙台市の都市政策や都市ビジョンが評価されたからだとする仙台市最高幹部の発言はいただけません。我田引水も甚だしい。ついこの間まで、売りに売れなくて困っていたではないか。仙台市の人、モノ、金を注ぎ込んで、本来民間が行うべきビル経営を仙台市自ら9年間も行ってきた事実は隠しようがありません。