先週見学してきた「緊急地震速報装置」のことを書こうと考えていたら、新潟県で大地震が発生しました。近い将来宮城県沖地震が発生すると言われており、他人事とは思えません。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧をお祈りいたします。
緊急地震速報は、気象庁が地震の発生直後に、震源に近い地震計でとらえた観測データを解析して震源や地震の規模を直ちに推定、各地での強い揺れの到達時刻や震度を推定し、可能な限り素早く知らせる情報です。
平成16年9月の最大震度6弱を観測した宮城県沖で発生した地震では、仙台市内で16秒、東京で約1分前にはほぼ正確な震度情報が届いたと言われています。
この情報は、気象庁が平成16年2月から試験運用を開始、平成17年8月から特定利用者を対象に配信サービスを開始しました。今年の10月1日からは、いよいよ一般への情報提供がスタートすることになります。
短時間であっても、事前に地震情報がわかれば、身の安全を確保する何らかの行動を起こすができます。この情報によって、被害を軽減させることが期待されます。家庭用の装置は低額なものもあり、結構普及するのではないでしょうか。
ただ、震源に近い地域では、緊急地震速報が強い揺れに間に合わないこともあります。今回の新潟県中越沖地震においては、緊急地震速報はどうであったのか気になるところです。